夜になると物が見えにくくなる

夜になると物が見えにくくなる症状、いわゆる"鳥目"ですね。医学的には夜盲症と言われ、立派な病気の一つです。 とはいえ程度があり、どのような人でも夜間の方が見えにくくなります。しかし、暗さに対応出来なくなり、自動車の運転に支障をきたすようですと問題です。先天的に鳥目である方もいらっしゃるようで、その場合には対処は難しいとされます。 しかし年齢と共に段々と見えにくくなっている場合や、日に依って見え方が異なる場合などは何か要因があると考えられ、予防法や対処法があると感じます。重度になってしまうと眼科での治療も考えるべきなのでしょうが、西洋医学的には対処が難しい段階から、漢方的な考え方で薬を服用していけば悪化は防げるはずです。 通常であれば、ほどほどの明るさがあれば、夜に物が見えなくて困ることはありません。しかし、「血」が消耗している場合や、元々少ない方は、夜になると急激に視力が落ち、見えにくくなってきます。これは、夜は"陰"の時間であることと関係があり、"陰"グループに属する「血」という物質不足が顕著に症状として現れる時間帯なのです。ちなみに目の使い過ぎやストレス過多、疲労などでも「血」は消耗します。よって、これらの要因を避け、「血」を増やす体質改善を行っていけば、夜盲症は改善していくはずです。漢方薬としては「陰血」を増やすお薬である「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」が有名ですが、「補血薬」の「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」が良いケースもあるでしょう。 ちなみに目に良いとされるブルーベリーにも「補血」作用があるとされます。その他、鶏肉やレバー、貝類などを積極的に摂って、日頃から「血」の補給に気を配ることが出来るといいですね。

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