ぼんやりしていると言われる

「ぼけっとしているな!」とか「ぼやぼやするな」と言われたことありませんか?

大人になってさすがに減りましたが、私も子供の時には先生などからよく指摘されていました。ぼーっとしていても何も考えていないわけではなく、考え事をしたり、出来事を思い返したりすると、周りからの声が聞こえなくなったりするのですよね。このようなケースと、本当に何も考えられなく頭がからっぽ状態でぼんやりしている場合と、大きく分けて二通りあるような気がします。集中力の問題と少し似ているかもしれませんが、ぼんやりもやはり体のバランスの乱れに原因がありそうです。何とかぼんやりを減らしたいという方は漢方の考えを取り入れてみてはどうでしょうか。 ぼんやりの原因を中医学で見てみると、大きく二つに分けられると考えています。

一つ目は、集中力がなく頭が回らないために、ぼんやりしているよ うに見えるタイプ。この時は本当に何も考えられない状況、無心に近い状態のはずです。この状態は「血虚」や「気虚」が関係している可能性が大です。脳は「気血」が充実していないと動きません。ぼーっとしてしまう原因は、体のエネルギーが消耗して、"思考"に力を回せないために起こっていると考えられます。よって「気血」を補う漢方薬の服用がぼんやり解消に有効となります。

もう一つは「不安」タイプ。いろいろな出来事が思い巡り、現在の状況よりも過去や未来のことが気になり、ぼんやりしてしまいます。ひどいと何を言われているのか理解できなかったり、さっき言われたことを忘れてしまいます。このような時は、どっしりと気持ちを落ち着けるような漢方が合うでしょう。

いずれにしても漢方はぼんやり解消だけでなく、体全体のケア、病気の予防にもつながります。ぜひ対策を考えてみましょう。

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