優柔不断

自分で優柔不断であることを自覚している方もいれば、そうでない方もいらっしゃるかもしれませんが、あまりに決断力がなくふらふらしてしまうと周りに迷惑となる場合もありますし、結果として物事が上手く進まないケースが増えると思います。よって、優柔不断な性格を改めたいと考える方は多いのではないでしょうか。 こういった性格は、考えに「芯」がなく、自信がないために起こる現象と思います。これは意識改革で改善できる問題ばかりではなく、体質が素因になっていると感じます。よって気持ちだけではなかなか変わっていかないのではないでしょうか。そうであれば体から変えていく必要があり、そのための理論として中医学があります。 「芯」がないという点をヒントにして、体質改善を考えていきましょう。優柔不断な性格の要因は「芯」が無いためと考えられます。そして、中医学でその「芯」と関係し、決断を担う器官は六腑の一つ「胆」であるとされます。要するに「胆」が弱いと、決断力が低下して優柔不断になるのです。ちなみに「胆」は五臓の「肝」と関係が深い器官です。よって「肝」の状態が満たされていると「胆」も良い環境となりますが、逆の状況では「胆」にも影響が現れます。そして「肝」は「血」が不足すると機能低下しやいため、優柔不断の原因としてもっとも多いのは「血虚」であると私は感じています。ただし五臓の「心」が要因と考えられる場合や、「腎」の影響も考慮すべきケースも存在します。しっかりと体質判断を行って適した漢方薬を服用すれば、きっと優柔不断の性格も改善していきます。結果的に健康維持にもつながりますので、ぜひ覚えておいて下さいね。

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