舌をかみやすい

食事の時に「痛っ!」と舌をかんでしまった経験はどなたにでもあるかと思います。とても痛いですし、しみますし、食事がおいしく食べられないと本当に憂鬱ですよね。その後、気を付けていても、またかんでしまったりするものです。腫れてさらにかみやすくなるので当然なのですが、どんどん治りにくくなっていきます。何かのはずみでかんでしまうことは致し方ない部分もありますが、何度も何度もかむということは、何かしらの原因が考えられます。 「舌が大きいからしょうがない」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、そうであれば少し舌をスマートにする方法を漢方的に考えてみましょう。食事中に舌をかみやすいという方の多くは、元来、舌が大きいのではないかと思われます。舌が大きければ歯に当たりやすくなりますから、はずみでかむことが多くなってしまうのは当然ですよね。 中医学では大きく、ぼてっとした舌を胖大(はんだい)と呼び、体に余分な水分(湿)が貯まっている状態を反映していると考えます。よって、その"湿"がたまりにくい体質を変えていけば、舌をかむことも少なくなると考えられます。具体的には胃腸が弱いケースが多いため、?湿"を除きながら胃腸機能の改善をはかる、「健胃顆粒(けんいかりゅう)」などの漢方薬を服用します。また、口内炎にも使われる「半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)」は、やや短期的に改善を目指したい時に考えられる漢方薬の一つです。かくいう私も、昔はとても舌をかみやすく、一か月に一度くらいはイヤな思いをしていた気がします。それが今では、最近いつ舌をかんだか思い出せないぐらい。きっと、いろいろと飲んでいる漢方薬のおかげだと思います。

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