唾液が多い

唾液が多くて困っている方、いらっしゃらないでしょうか？ つば、よだれなどとも似ていますが、単純に唾液が多いことも話にくくなったり日常生活に不便をきたします。最近はドライマウスと呼ばれる唾液が少ない方が増えているとされるので、唾液が多くて悩んでいる方は減っているのかもしれません。しかしながら、食事の問題などの一時的な症状であればまだしも、、精神的な関係や妊娠中に増えたりすることもあります。そして症状の軽重はあれ、体質的にも唾液が多い方は今でもいらっしゃいます。漢方で対策が取れますので、お困りの方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。 唾液が多い原因として、まず考えなければならないのが「脾」すなわち胃腸系の問題です。単純に考えても、唾液は消化吸収を助けるために分泌される物質ですから、その不具合が胃腸系との関係が深いことは自明の理でしょう。そして唾液は水分（中医学では津液）ですから、その吸収が滞っている場合に大量にあふれ出てしまいます。吸収が滞る原因としては、脾胃が冷えた場合に起こることが多いのですが、胃腸機能が弱かったり一時的に低下しているケースも考えられます。例えば妊娠中にはつわりで胃腸機能が落ちて、唾液が多くなるケースがあります。その他にも乳児など胃腸系が弱いと唾液（この場合はよだれ）が多くなることがあるでしょう。よってお腹が冷えている方は「人参湯」など温める漢方を、胃腸機能低下の方には「参苓白朮散」など機能アップの処方が適用となります。 唾液が多くて悩んでいる方は専門家のアドバイスを得た上で、ぜひ漢方を試してみて下さいね。