下半身に力が入らない

下半身に力が入らないという経験をしたことはありますでしょうか。

どちらかと言えば高齢の方に多い症状ですが、上半身に力を入れることは出来ても、立っていることが辛い、又は立てない状態になります。しかしレントゲン等では骨などに大きな問題は見つかりません。歩けないという状態は人間の体にとって好ましくなく、いわゆる寝たきりの前段階とも言えます。病院ではなかなか伝わりにくく、対処が難しい症状の一つだと思いますので、漢方の考え方を元に対応策を考えてみてはいかがでしょうか。

下半身に力が入らない状態は、中医学では「下肢無力」と呼ばれます。同時に腰やひざが冷えて痛んだり、曲げ伸ばしが辛かったりする状態も起きやすくなるでしょう。この原因は体の消耗(気血の不足)から、寒邪(かんじゃ)すなわち冷えを中心に、「湿」や「風」の邪気が体内に侵入してしまったからと考えます。よって、それら邪気を追い出して、気血を補充していくといった対策が必要となります。具体的には「独活寄生湯(どっかつきせいとう)」と呼ばれる漢方薬が適応となります。日本では似た内容の商品として「独歩丸(どっぽがん)」がありましたが、今は製造中止となっており、本年中に販売再開の予定のようです。

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