腰や背骨が鳴る

腰や背骨がポキポキと音をたてて鳴る方がいらっしゃいます。

全く経験のない方は「?」という感じかもしれません。しかし指の関節や首などはテレビなどでよく鳴らしているのを見かけますよね。このポキポキ音は関節の液がはじける時に鳴ると言われていますが、同時に軟骨などに軽い炎症を起こすとされます。指を鳴らすと関節が太くなると言われているのは、炎症での腫れが原因なのです。子供たちが骨を鳴らしているのを見かけない(鳴らすことが出来ない)のは、骨周辺の筋が柔らかく、コリがないからと考えられます。逆にいえば、骨が鳴るということは、筋のコリがある証拠で、対策を考える必要があるのです。

ポキポキと骨が鳴る原因として、中医学でもっとも疑われるのが「お血」すなわち血行不良です。「お血」の存在が筋肉のコリを生み出し、関節や骨の潤滑をすり減らし、それらが原因でポキポキと音が鳴っている可能性が考えられるのです。もう少し詳しい話をすると、経絡の流れにつまりが生じている状態とも言えそうです。その滞りが骨の間のスムーズさを奪っていると考えます。よって、血液そして経絡の流れを取り戻すことが出来れば、骨は鳴りにくくなると考えられます。「活血薬」と呼ばれる血液サラサラのための漢方薬で巡りを改善していく必要があるでしょう。具体的には「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」や「疎経活血湯(そけいかっけつとう)」などが挙げられます。また「骨」という観点から「イーパオ」という蟻製剤の服用も検討すべきと思われます。ポキポキと骨が鳴る状態は決していいことではありません。特に弊害は無いと放置していると痛みの発生などにつながっていきます。ぜひ早めに対策を取りましょう。

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