涙目になりやすい

どちらかというと、目が乾いてしまうドライアイのほうが多い昨今ですが、逆に目に涙がたまってしまう方もいらっしゃいます。 もちろん泣き虫という訳ではなく、目に潤いが多すぎる状態です。ドライアイよりも弊害が少ないとはいえ、ぼやけて見えにくくなったり、ひどいとティッシュやハンカチで何度も拭かなければならないなど、不便が生じることとなります。それにも増して、やはり周りの人から指摘されると、あまりよい気分にはならないでしょう。涙腺の閉塞の問題で解決が難しいケースもありますが、漢方薬が有効な場合もあります。お困りの方は漢方的な対処があることも頭に入れておくと良いですね。 中医学的に考える涙目の原因は主に「湿」と考えて問題ないでしょう。「湿」とは体内の余分な水分のこと。必ずしも水分を摂り過ぎているという訳ではなく、体の水はけが悪いことによって起こる体質です。また「肝」の問題も考えられます。「肝」は中医学で目と関係します。その「肝」の不調によって、涙目が生じている可能性があります。以上より、涙目の代表的な処方は「湿」を取り除く「竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)」「五苓散(ごれいさん)」などになってきますが、特に高齢の方の涙目の場合には「腎」の問題等があるケースも多く、しっかりとした漢方的な見極めが重要です。涙目は意外とうっとおしいものですから、対策をぜひ考えてみましょう。

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