目の充血

泣いたり、目をこすったりしたわけでもないのに目が充血することが多い方がいらっしゃいます。 結膜炎などのアレルギーであるケースが大半かもしれませんが、理由が全く分からないという場合も見受けられます。

目の充血は痒さを伴うことが多いので本人にとっても気になりますし、やはり見た目が良い訳ではないため、周りの人々も心配をしてしまうことでしょう。やはり充血するということには理由があり、その原因を根本的に改善しないことには目薬で一時的に抑えてもすぐに再発するばかりです。身体全体のバランスの崩れとして目に症状が出ていることもしばしばですから、命に関わる問題と軽視せずに、ぜひ漢方で改善を試みてみましょう。

目の充血は、基本的に"熱"が身体にこもっていることを表す症状に他ありません。たとえ冷えを感じる方であっても、目には"熱"があるはずなのです。 特に目は五臓の"肝"と関係しますので、"肝"に"熱"があるケースをまず疑います。いわゆる"肝陽上亢(かんようじょうこう)"と呼ばれる状態であり、上半身に"熱"が上昇し、目の充血の他、イライラや口の乾き、のぼせ、頭痛などの症状が表れます。この状態を放置しますと、身体に悪影響が出てきますので、漢方薬等でバランスを整えていくことが重要です。ただし"肝陽上亢"が起こる主要因はストレス。ストレス対策を優先して行うことが肝心です。なお目の充血の原因は他にも考えられます。特に子供などは単純な"熱"が原因であるケースも多く、その場合には「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」などの"清熱薬"が効果的です。しっかりと体質を見極めて漢方薬を使っていきましょう。

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