食欲にムラがある

食欲は言わずと知れた、人間の欲求の一つですね。食欲が無いという状態は人間の生命活動の低下、もしくは緊張状態を示しており、もちろん良いことではありません。しかし、食欲が異常にある状態も、何かしらのバランスの乱れがあると考えられ、これもあまり良くない状況と捉えられます。そして、食欲があったり無かったり、非常に波が激しい場合もあります。これはこれでまた違う理由が考えられ、放置しておくと様々な影響が体に出る可能性があります。食欲が安定しないと、食事を十分に楽しむことが出来ません。また、生活のリズムも悪くなり、一緒に生活している家族に影響が及ぶ場合もあるでしょう。安定した食生活で楽しい毎日を過ごすためにも、食欲の安定は重要です。ぜひ対策を考えてみましょう。 食欲にムラがある原因を中医学で考えると「気滞」がその主要な要素と思われます。「気滞」とは「気」すなわちエネルギーの循環が悪い状態。体も心も不安定になるとされます。この「気滞」体質があると、調子が良い悪いという波が激しくなります。よって体の状態が良く、どちらかというと"そう"状態の時は食欲旺盛となり、逆に体調が悪く、"うつ"状態の時には食欲不振になりがちです。こうなると胃腸への負担も増してしまい、体全体に影響が及びます。食事のトータル量が変わらず、体重に変化が無くとも、段々と何かの症状が出やすくなってきますので、早めに対処をしましょう。適用となる漢方薬としては「開気丸(かいきがん)」や「加味逍遥散(かみしょうようさん)」が挙げられますが、体質を総合判断して服用薬を決めると良いですね。

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