わきが張る

わきの下が突っ張った感じになる経験をされたことはありませんか? 女性は生理前などに胸が張る方が多いのですが、脇の張りはその延長線上にあります。もちろん男性にも起こりうる症状です。西洋医学的には、わきの下にリンパ節があるため、その部分に炎症が起こるなどすると張った感じになったり、痛みになると考えられます。また胸の筋肉である大胸筋に近いため、胸の筋肉の痛みや張りが、わきまで派生する可能性もあると思われます。 わきが張る状態が続くと、やはり不快なものです。そして軽視して放置すると中医学的には様々な病気の原因になってくる可能性も考えられます。いわゆる「未病」の状態ですから早めに対処すると良いでしょう。 わきの下が張るという症状を中医学では「気滞」が原因と捉えます。「気滞」とは「気」すなわちエネルギーの巡りが悪い状態を指します。「気」がスムーズに体内を循環していると体はリラックスしてゆるやかな状態で過ごすことが出来ますが、巡りが悪くなり動きが阻害されると体が緊張、硬直したような状態となり、"張る"と考えるのです。よってわきだけでなく、胸やお腹の張りも原則として「気滞」ではあるのですが、体の側面部は「気」の巡りと関係が深い、五臓の一つ「肝」の経絡と密接に関連しており、わきの張りはまず間違いなく「肝」の機能失調による「気滞」が引き起こした症状と捉えます。よって「気滞」を改善する「逍遥丸(しょうようがん)」「開気丸(かいきがん)」などのお薬を服用すると、症状は楽になるでしょう。また「気滞」はストレスと関係があるため、出来る限りストレスをためない生活をすることが重要ですよ。

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