歯が弱い

人間の身体は一生使うものですが、その中でも歯はとても大切な器官の一つですよね。 皮膚などは修復機能がありますが、歯を傷めて抜歯ということになれば、二度と生えてきません。人間にとって、もっとも大事で生活に楽しみを与えてくれる"食"の維持のために、歯を労わって過ごさなければならないことは当たり前とも言えます。 しかしながら、歯が弱く、すぐに欠けたり割れてしまったりする方がいます。不意の事故であれば致し方ありませんが、ちょっとしたことで歯が傷ついてしまうような体質は、改善の余地があります。歯が年齢と共に弱くなってしまうのはある程度は仕方がありませんが、ぜひとも食事を一生楽しむために、歯磨きだけでなく、身体の中からの歯のケアを行ってみましょう。 歯について、中医学では「骨」と関係が深いと考えます。「骨余」という言葉があるのですが、文字通り「骨」の余りが「歯」という考え方です。そして「骨」と関係が深い「五臓」が「腎」。「腎」は生命力に関与しますので、要するに"老化"が「歯」に一番の影響を与えると考えます。当たり前と言えば当たり前かもしれません。しかし、視力減退や聴力低下と同じような漢方的対処をしていけば、「歯」の衰え防止にもつながるという考え方は面白いですよね。よって、歯が弱い方は「腎」のケアをすれば良いということになります。また、20代、30代の「腎」がまだまだ丈夫なはずの年齢の方に「歯」の問題が出ているようであれば、さらに注意して「腎」のケアをしなければなりません。 具体的には「補腎薬」というお薬を使いますが、体質に合わせてたくさんの「補腎薬」がありますので、飲んでみたいという方はしっかりと体質判断をしてから服用しましょう。

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