体重の増減が激しい

よく20歳の時から体重が5キロ以上増えていると問題などと言われますが、全く変わらないという方もいれば、何十キロも増えているという方もいらっしゃいますよね。

感覚的には2,3キロ増えている方が一番多いのではないでしょうか。ちなみに私も20歳の頃と比べると数キロ太ったかなという感じです。上記のように長いスパンでの体重の増減もあれば、「一か月で3キロやせた」とか「3か月で5キロ太っちゃった」というような短い期間での体重増減もよく耳にします。何か思い当たることがあるケースが大半ですが、それでもこのような急激な体重の増減は体に負担がかかります。普通は恒常性といって、現在の状態を維持するように働くとされる人間の体の仕組みから考えても、あまりよいことではありません。 特に大きな理由もなく繰り返している方はもちろん、少しのことで体重が増減する方も、なぜそうなるのか、中医学的に見た原因を知っておくとよいでしょう。

体重の増減が激しい方の特徴を一言で表すと「不安定」。体重だけでなく、気持ちの上下も生じやすい傾向にあるのではないでしょうか。中医学的に考えると「気滞」すなわち「気(エネルギー)」の流れが滞っている状態が疑われます。「気」が回らないと、代謝が悪くなりますので太ることもあれば、逆に胃腸機能が低下して食欲が落ち、体重が減ることもあると考えられます。よって、「開気丸(かいきがん)」「逍遥丸(しょうようがん)」などの「気」の流れを改善するお薬などを使って対応できると良いと思います。また「気」が少ないことが理由で体重の増減が起こる可能性もあります。「気」が少ないと、簡単にいえば?対応力"が低下しています。いわば、余裕がない状態です。この場合にも何かのはずみで体重の増減が起こることが考えられます。この場合には「気」を補う「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」のようなお薬が適しているでしょう。 やはりベストの体重で安定していることが一番。

増減が激しい方は体のバランスの崩れがあると考え、ちょっと注意をしてみましょう。

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