まぶしい

誰でも日差しが強いと眩しく感じますが、夏場はサングラスなしでは目を開けられない、冬もスキー場で太陽が出ると眩しくてしょうがないという方がいらっしゃいます。 周りにいる人に比べて、眩しく感じる度合いが強い方はそのことを自覚している場合とそうでない場合がありますが、しっかりと認識をしておいて損はないと感じます。なぜならサングラスやその他の手段で眩しさから逃れることはいたって簡単ですが、「まぶしく感じやすい」という症状が、自分の体質を把握する上での参考になるためです。基本的に子供が「まぶしい」と訴えることはあまり多く無いと思います。これは、年齢を重ねて段々と体が消耗することにより、まぶしく感じる度合いが増すためなのです。よって、「サングラスをすればいいや」では無く、その体質を自覚して、根本的な体のケアをしっかりと考えていくことが重要となるのです。 まぶしいと感じる要因は「肝血」の不足と考えるのが、中医学の一般的な理論です。この「肝血」は目を滋養している成分です。その「肝血」不足により、光に対しての許容力が落ちて、まぶしさを過剰に感じてしまうこととなります。まぶしさを強く感じる方に女性が多い理由はここにあり、女性は生理などで「肝血」を消耗しやすいのです。また、子供がまぶしさに比較的強い理由は「肝血」は加齢やストレス、目の使い過ぎ、栄養不足などに依って減少しますが、そのような要因が子供にかかることが少ない点が挙げられるでしょう。夏場はサングラスが手放せないような方は、ぜひご自身は「肝血」不足かもしれないということを自覚して、日頃から「肝血」を補うための養生を心がけて下さいね。ポイントはストレスをためずに、目を休ませ、「血」のもととなるレバーや鶏肉、貝類をたくさん摂ることですよ。それでも改善しない時には漢方を活用しましょう。

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