いびきが大きい

いびきは自分が無意識の中で起こる現象ですが、本人は状態の把握が難しいため、逆に気になる症状の一つですよね。一人で寝ている方は問題ありませんが、周りの安眠を邪魔してしまうほどのいびきは、当人にとっても大きな悩みとなります。いびきをしてしまうので、他人と一緒に寝れないという方もいらっしゃいます。また、いびきのせいで夫婦仲が悪くなったという話も聞きます。いびきというと男性に多い気がしますが、女性でももちろん起こります。そして男性より深刻な悩みになることが多いでしょう。 いびきをなぜかくのかというと、気道が狭くなっていることに原因があります。物理的な問題で気道が圧迫されていることが多く、鼻が詰まっていて口呼吸になると起きやすいとされます。よって「いびきは気になるけど、どうしようもない」と考えている方も多いかもしれませんが、鼻症状の改善や根本的な体質改善に依っていびきが少なくなる方も多いのです。気になっている方はぜひ対策を立ててみましょう。 いびきを改善する方法の一つは、鼻の通りを良くすることです。そして、漢方的な体質改善のポイントは「痰湿」体質の改善です。「痰湿」とは余分な水分のことですが、この除去が出来れば鼻の通りもスムーズとなり、いびきも減ると考えます。アルコールを飲み過ぎた後は、いびきをかきやすいと言われますが、これは飲酒によって「痰湿」が生じたためと解釈できます。特に「痰湿」を生じやすいビールをたくさん飲むことは控えめにすると良いかもしれません。同様にチョコレートやコーヒーも「痰湿」を生みだしやすいため、特に就寝前に摂取することは避けた方が良いでしょう。漢方薬としては「痰湿」を取り除く作用を持つ「温胆湯（うんたんとう）」などに加えて、鼻の通りを良くする「辛夷清肺湯（しんいせいはいとう）」等の処方を併用するといびき対策になると思います。比較的即効性もあるので、「旅行中だけでも何とかしたい」という方はお試しになってみて下さいね。