風邪が長引きやすい

風邪は私たちがもっともかかりやすい病気。全く引かない人も中にはいますが、1年に数回引く方が多いのではないでしょうか。

風邪は万病のもとともいいますが、しっかり静養に努めることが出来れば、数日で治るのが普通ですよね。しかしながら風邪がこじれてしまい、肺炎など重い病気になってしまうのが怖いのです。そこまでいかなくとも、咳が続いたり鼻がすっきりしなかったり、微熱が残ったりと、風邪の後に本調子でない状態が続くと厄介ですよね。とはいえ、風邪を引くとどうしてもいつも長引いてしまう方もいらっしゃいます。

このような方は漢方薬での対策を考えてみではどうでしょうか。風邪が長引いてしまう原因は、身体の中の「正気(せいき)」が弱いために 他なりません。いわゆる風邪がこじれた時は、風邪のウイルスである「邪気」と「正気」がせめぎ合いをしています。実力伯仲の綱引きのように行ったり来たり、勝ったり負けたりしているために、治ったと思っていたらまた調子が悪くなったりするのです。このような状態を打開するためには、「邪気」を追い払うことと、「正気」を補うことを並行して行わなければなりません。その作用を持つ「小柴胡湯(しょうさいことう)」を服用し、「邪気」の発散と身体の回復に努めましょう。ちなみに「小柴胡湯」をベースにしたお薬である「柴朴湯」や「柴苓湯」、「柴陥湯」なども症状に合わせて使い分けます。風邪は引き始めと治りかけが勝負です。漢方薬を使って、ぜひ「邪気」を早めに退散させて下さいね。

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