まぶたの垂れ

まぶたが先天的に垂れている子供はあまり見たことがありません。しかし、年齢と共にまぶたの垂れが目立つ方は増えて、高齢の方は大なり小なり、かなりの頻度で垂れが見られます。皮膚の老化とも関係していると思われる現象ではありますが、20代や30代で目立つほどのまぶたの垂れが見られる方は要注意と思われます。また、高齢の方であっても、程度が重いケースは何かしらの対処が必要と考えられます。西洋医学的には問題となることが少ない、まぶたの垂れですが、美容的には気になる症状ではあります。 中医学的には、その理由がある程度推測でき、予防や改善につなげることが可能と考えます。そして、そのカギは胃腸にあるのです。中医学では、まぶたの垂れの主要因を「脾気虚」と捉えます。「脾」とは胃腸系を指し、その機能が弱った時にまぶたの垂れが生じると考えています。なぜ「脾気虚」状態が生じるかといえば、後天的な原因に依るとされ、加齢による衰えもその一つです。どうしても年齢と共に内臓機能は衰えますので、そのためにまぶたの垂れは高齢の方に多いと言えるでしょう。また食べ過ぎや、冷たいものや生ものの摂りすぎも「脾気虚」状態を招きます。さらにはストレスが「脾」に影響を与えることも多いとされています。若いのにまぶたの垂れが気になる方は、食生活やストレスの発散には十分に気をつけましょう。美容の問題ともなる、まぶたの垂れは、症状が生じてからの回復はなかなか難しいと思われます。とにかく胃腸を労わって過ごすことが、何よりの予防法となるでしょう。

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