体がかたい

現代の日常生活では、体の柔らかさを必要とする動きが少ないためか、体がかたい方が増えているようです。かくいう私も体はかたいほう。中学、高校での立位体前屈は、いつもマイナスでした...体がかたい状態を改善するためには、意識して柔らかくするための運動をすることが一番でしょう。

ひねる、曲げるなど、普段はあまり行わない動作で体をほぐすと体が軽くなります。また、体がかたいと、筋肉を傷めたり、骨折などの危険性も増すようですから、柔らかいにこしたことはありません。しかしながら、もともとの体質として体がかたい方もいらっしゃいます。逆に信じられないほど柔らかい人もいるので、個性と言えばそれまでですが、前述のようにケガや痛みの原因にもなるようであれば、改善を考えていくべきです。漢方的な方法を用いての体のかたさ対策を取り入れてみましょう。

体がかたい状態とは、中医学的にみると、筋肉が「緊張」であったり、張ったりしている状況であると考えられます。ということは、簡単に言うと、体 をほぐすことが出来れば、柔らかい体に近づけるのではないでしょうか。中医学には、収柔薬(しゅうじゅうやく)と呼ばれる、体を引き締める働きを持つ薬がありますが、逆に体をほぐし柔らかくする薬も存在します。代表的な生薬が「白芍(びゃくしゃく)」で、厳密には体を柔らかくするのではありませんが、「柔肝」の作用を持つと定義されています。このような生薬が配合された処方を、やや長い目で見て服用していけば、体 も柔らかくなっていくと思われます。とはいえ、体を柔らかくしたいためだけに漢方薬を服用しようとする方は、 あまりいらっしゃらないと思いますので、総合的に体質を考えて服用薬を決めていけると良いですね。

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