夕方から夜にかけて調子が悪くなる

現在社会では電気のおかげで夜の活動が行いやすくなり、いわゆる「夜型」の人が多くなっています。これには様々な弊害もあるような気もしますが...このような社会であるために、夜に仕事をする人も増えている一方で、夕方過ぎから体の調子が悪くなってくるというタイプの方がいらっしゃいます。せっかくの楽しい「夜」のはずが、苦しい「夜」になってしまってはいたたまれません。 具体的にはアトピーやぜんそくなどのアレルギー疾患、風邪をはじめとする感染症は夜に悪化しやすい病気です。そして、肩こりや痛みなども夕方過ぎにひどくなっていくという方も多いようです。

このような現象はなぜ起こるのか、中医学ではそれを明確に説明しています。もちろんその対処方法もしっかりとタイプ別に示されているのですよ。中医学では夕方から「陰」の時間になると考えます。そして「陰」が足りない方は、「陽」の高まりを抑えることが出来なくなるために、皮膚病の悪化や微熱などの「熱」の症状が出やすくなると考えるのです。このタイプの方は「陰」の不足が不調の原因であるため、「陰」を補うお薬の服用により、夕方からの不快症状が緩和します。具体的には「知柏壮健丸(ちばくそうけんがん)」というお薬などを使って、「陰」を補い、「熱」を冷まします。もう一つ、夜にかけて肩こりや頭痛などが悪化する方は「お血」が原因である可能性が高いでしょう。「お血」とは血行不良のことであり、この体質に伴う症状も夜間に悪化しやすいと定義されています。先に述べた「陰」不足と重なって存在することもあり、そうすると症状がより悪化しやすくなります。この体質には「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」が良く使われます。この夕方から夜に悪化するという状態は子供やお年寄りにも起きやすいという特徴があります。

「何となく夕方からは調子が悪い」という方はぜひ対策をとってみましょう。

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