あがり症

人前で話すことが苦手、練習で良くても本番で失敗をする、突然の出来事に対応できない、といった方は多いと思います。いわゆる「あがり症」と呼ばれる状態で、顔が真っ赤になって恥ずかしい思いをしたという経験は誰しも一つや二つはあるのではないでしょうか。 決して特別なことではありませんので「あがり症」を悲観する必要はありませんが、全く物おじしない、どっしりと腰の据わった人がいることも確かですよね。この違いは体質に依ると言えるかもしれません。スポーツなどで試合の機会が多い方や、仕事などで緊張する場面が多い方などは漢方的な「あがり症」体質の改善を考えてみてもいいのではないでしょうか。きっと様々な場面で今よりも実力を発揮することが出来るようになると思いますよ。 あがり症の方を中医学の理論で考えた場合、「血虚」や「陰虚」体質であることがほとんどです。また五臓でいえば「心」の状態が崩れている方もいらっしゃるでしょう。もう少し詳しく説明しますと、「心」には「神」が在ると考えるのですが、その「心」が不安定であると、言うなれば「芯」がふらついて、いざという時におどおどしてしまう、と捉えるのです。また、この「心」には「血」が充実していることが大事であり、「血」不足はその機能を妨げてしまいます。また「心」と「腎」の関係で、「腎陰」の不足している状態は「心」にその影響が及び、抑えがきかなくなり、その結果"あがってしまう"ことになると考えます。これが「血虚」「陰虚」体質の方にあがり症が多い理由です。少し難しい話を簡潔に述べたので分かりにくい面もあると思いますが、要するに体のバランスが整えばあがり症を克服する可能性があるということです。ぜひあがり症で困っているという方は、あなたに合った漢方薬をみつけて試してみて下さいね。

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