会話中に相手の口臭を感じると確かに気になりますね。そして「もしかしたら自分も」と気が気でなくなる方も多いのではないでしょうか。しかし敏感になり過ぎる必要はないと思います。
大体において、自分が気にしているほど相手は気付いていないものです。ただしタバコの臭いは別のように思います。タバコの臭いは自分では分かりませんが、相手にはすぐ分かるケースが大半です。
口臭の原因とされる舌の"こけ"をブラシで取り除く方もいらっしゃいますが、これでは根本解決にはなりませんし、舌への過度の刺激もあまり良いものとは思えません。"こけ"が生じる原因は漢方的に説明が付きます。体の内面のケアに依ってその除去を考えていくことは、体の健康維持にもつながります。一石二鳥の漢方の体質改善をぜひ実践してみて下さい。
口臭の発生は中医学的に云う「湿」と「熱」が原因であることがほとんどです。「湿」とは余分な水分のことであり、「熱」は体内に生じた偏った"熱"を指します。ちなみにこの「湿」と「熱」が体内に存在すると、舌のコケが厚くべっとりと、やや黄色味がかって付着するようになると言われています。
では、この「湿」と「熱」が発生する原因はというと、食べ過ぎや飲み過ぎ、ストレスが大部分を占めます。特に「熱」があると冷たい水分を欲しますかが、これが胃腸を刺激して「湿」を生みだすという悪循環となります。また胃腸系が弱い方は上記の要因が無くとも「湿」や「熱」が発生することがあります。
よって口臭が気になる方がすぐに出来る対策は、冷たいものを摂らないこと、そしてさっぱりとした胃腸に負担が少ない食事を出来る限り摂ること、ストレスを発散させること、などが挙げられます。しかしなかなか実行できない場合には健康のために「湿」と「熱」を体から排除する漢方薬(温胆湯(うんたんとう)など」を服用しましょう。
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