手の色は特に女性は気になる部分のようです。確かに白く透き通ったような手はキレイで美しく見えます。
手を見ると年齢が分かる、と言われますが、確かに手はその人の健康状態を端的に表している側面があり、隠すことが難しいように感じます。すなわちキレイな手は健康で若々しい状態を表しているとも言え、その観点から人は手の美しさを求めるのかもしれませんね。
さて手が黄色い、という状態は何を示しているのでしょうか。一時的であればミカンなどに含まれるカロチンが影響している可能性もあります。また、白目も黄色いようであれば黄疸であり、肝機能の低下が疑われます。そんな時は病院に行きましょう。
ただし、何となく手が黄色い程度で、良くなったり悪くなったりという方は漢方的な対処方法が向いています。漢方には"萎黄(いおう)"と呼ばれる言葉があり、手が黄色い症状の時には、このような体質である可能性が高いという定義がなされています。よってその理論に基づき体質改善をすると手が黄色いという症状は良くなる可能性があるのです。
手や顔など、肌が黄色い状態を中医学では"萎黄(いおう)"と呼びます。立派な"病名"とも言え、その原因は基本的には「気」や「血」といった体を構成する成分の不足と考えます。なぜ「気」や「血」が不足すると皮膚が黄色になるのか、私個人としては、「気」の推動作用(物質を運ぶ作用)が衰え、老廃物がたまるため、と認識しています。
また、もう一つのポイントは「黄色」という色であり、これは中医学の五行学説で「脾」に属す色となります。よって皮膚がこの色を呈しているケースは「脾」病であると考えられます。そのとおりに手が黄色い状態であれば、まず「脾」すなわち胃腸機能の衰えを考慮し、その機能回復を目的として漢方薬を選択するケースが多いでしょう。
なお、もとはといえば、この「脾」の消化吸収の衰えが先に起こった現象であり、そのために「気血」の不足が生じ、その結果として手が黄色くなるという順番になります。
具体的には、「六君子湯(りっくんしとう)」などの一般的な「脾虚」の薬を用いて体質改善を図っていきますが、胃腸機能改善の薬は様々な種類があるため、適切に選択することが重要となります。
手が黄色い状態は胃腸を治す、というところが実はポイントなのです。この点を忘れずに、お腹への負担を減らす生活を心がけ、透き通ったような色の手を目指していきましょう。