気持ち悪くなりやすい

特に子供に多いのかもしれませんが、気持ちが悪くなりやすいタイプの方がいらっしゃいます。 もちろん、ジェットコースターなどの激しい乗り物に乗ったり、食べ過ぎたり、お腹の風邪を引いたときなどは気持ち悪くなるのは当たり前ですが、普通に生活していても気持ち悪くなることが多いという体質があるのです。嘔吐などがあれば周りからも分かりますが、そうではない場合にはなかなか相手に伝わりにくい症状かもしれません。もちろん病院でも対応しずらい症状でしょう。しかし本人にとっては苦しいことは間違いありません。 漢方的には、気持ち悪くなりやすい原因がある程度推測できますので、対策も可能です。困っている方は漢方薬を試してみてはいかがでしょうか。気持ち悪くなりやすい原因の一つ目は「痰湿」の存在です。「痰湿」とは余分な水分のこと。この「痰湿」によって、"詰まり"を生じやすくなるため、ちょっとしたきっかけ(ストレスや食べ物、天候など)で、モノが通らなくなり、つかえによって気持ち悪くなってしまう可能性が考えられます。もう一つの原因として考えられるのが「気逆」と呼ばれる状態。体を流れるエネルギーである「気」は一定方向にスムーズに流れる性質を持ちますが、何らかの理由で逆方向に動いてしまうケースがあります。要するに、食べ物や空気は上から下に流れていきますが、これが逆流すると気持ち悪さになるのです。よって、「痰湿」や「気逆」体質の改善により、気持ち悪くなりやすい状態から脱することが可能と考えます。具体的には「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」などの漢方薬が良く使われますが、体質に応じて服用薬を検討しましょう。

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