薬局で相談していると、時々「息を吸い込めない」「吸いこみづらい」と訴える方がいらっしゃいます。普段我々は無意識に呼吸を行っていますから、健康な方にとってはなかなか理解しにくい症状の一つですが、「吸えない」という状態は、思いのほか苦しいものなのです。急にこのような症状が出たり、熱を伴う場合、咳が多い時などは、肺炎などの病気が隠れている可能性があるため、病院を受診して下さい。
しかし、病院の検査で何も問題がないと言われた時には、中医学の理論を元に対策を考えてはいかがでしょうか。「息を吸い込めない」という問題がある時には呼吸器系、すなわち中医学で云う"肺"の異常を考える方が多いかと思います。もちろん「肺」の機能が上手く働いていないこともありますが、実は意外な"臓"が関係している可能性が高いのです。
その関係が深い臓器とは、五臓の一つ"腎"なのです。普通は呼吸というと「肺」の疾患であると捉えますが、「腎」という一見関係のなさそうな臓器の問題を考えるところが中医学の奥深いところなのかもしれません。なお「腎」は中医学で「生命力」や「成長」と関係のある「臓」と定義されています。
中医学では、呼吸によって吸い込んだ空気は「腎」の力によって体内に納められる、と考えます。よって呼吸において、吸い込む過程は「腎」、呼気(はく)の過程は「肺」が主な機能を担うとされるのです。「腎」の力が足りないと体の奥底に「清気(新鮮な空気)」を取り入れて活用することが出来ません。この状態を「腎不納気」と呼びます。よく小児喘息でも「吸い込めない」と患者が訴える場合がありますが、これはまだ子供の「腎」が発達段階で未熟であるためと考えます。また、お年寄りにこのような症状があった場合には「腎」が加齢によって衰えたことによると、推測します。よって「息が吸えない」という症状がある場合には、「腎」をケアする養生を考えていきます。黒い食べ物(黒豆、黒ゴマ、海藻類など)など「腎」によい食物を多く摂るように心掛けましょう。ただし「腎」を食事で補うことは簡単ではないため、「八仙丸」のような「補腎薬」の服用も考えていくべきとされます。
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- まぶしい
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- 寝相が悪い
- 驚きやすい
- 食欲にムラがある
- 朝起きられない
- 赤ら顔
- 集中力が無い
- いびきが大きい
- 陰部が痒い
- 髪にうるおい、つやがない
- まぶたの垂れ
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- ノドが弱い
- 耳がつまった感じがする
- 不安感が強い
- 食欲が異常にある
- 朝だけ鼻水が出る
- 頭が重い
- 性欲の減退
- 唇が閉じない
- 残便感がある
- 雨の日に症状が悪化する
- 血管が浮き出ている(静脈瘤)
- 食後に異常に眠くなる
- 悪夢を見る
- 舌にコケがつく
- 人の話を聞けない
- あがり症
- 体臭が気になる
- わきが張る
- 歯ぎしりが気になる
- 鼻血が出やすい
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- 手が黄色い
- 目がかすむ
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