夕方に微熱が出る

普段は冷える体質なのに、夕方過ぎになると微熱感が出てくる、という方がいらっしゃいます。実際に体温を計ると37度を超えていたりする場合もあり、気のせい、という訳でもありません。風邪でもないのになぜ?と思ったりするものの、朝になると収まるし...特に気にならない時期もあるしという具合。
このような症状、西洋医学では特に大きな問題と考えませんが、漢方では立派な病名がつき「潮熱(ちょうねつ)」と呼ばれます。未病(病気の前段階)と考え、早めの対処が必要とされます。

「潮熱」は読んで字のごとく、潮のように一日の決まった時間に上下する熱を指します。
そしてこの原因は「陰虚(いんきょ)」という体質であると考えます。
「陰」は体の熱を抑える役割を担いますが、この「陰」が不足した状態である「陰虚」になると、体の熱の抑えが利かなくなり、「微熱」となって表れるとされます。

ではなぜ夕方なのでしょうか。これは「陰」の性質に関係します。
夕方から夜にかけては「陰」の時間とされ、本来は体の中の「陰」が活躍し、体を休める方向に向かわせます。しかし、「陰」がたくさん必要な時間帯である夕方から夜にかけては、その「陰」が不足しがちとなり「陰虚」の症状である微熱が発生してしまうというわけです。

よって「夕方の微熱」に対処するには「陰」を満たすことが必要となります。
体質ですので簡単には治らないのですが、「補陰」と言って「陰」を補う漢方薬の服用がもっとも早く改善させる方法の一つとなるでしょう。
また「陰」を補う食べ物である「山芋」などを積極的に摂る事も大事です。
さらに睡眠を22時頃からたっぷりと取ることは、陰を補給するために重要とされています。

夕方からの微熱は病気とは言えないかもしれません。しかしそれは体からの警告信号であると考えられます